ゆっくり動くとなぜか優雅で意外と効率が良いというお話を前回しましたね。その理由を科学的に検証していきましょう。科学的に考えると、ゆっくり動くと自律神経のバランスが取れることがどうやら鍵のようです。
といっても自律神経についてあまり知らない人も多いと思いますので、まずは自律神経について少し解説したいと思います。
自律神経とは簡単に言えば、内臓器官のすべて、とりわけ血管をコントロールしている神経です。また、人間の生命活動に欠かせない「呼吸」も実は自律神経がコントロールしています。
ですから、自律神経は私たち人間の生命活動の根幹を支えているものだということをまず抑えておいてください。
さらに詳しく解説しますと、自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つで構成されています。交感神経は車に例えるのであれば「アクセル」です。交感神経の働きが高まると、体はアクティブな状態になります。心拍数や血圧が上がり、呼吸も浅くなります。
一方で副交感神経は車で言うと「ブレーキ」にあたります。副交感神経の働きが上がると、体はどんどんリラックスした状態になります。心拍数や血圧は下がり、呼吸は深いものになります。
さて交感神経と副交感神経はどちらが大切というものではありません。両方がバランスよく、そして高レベルに働くことがカギなのです。そしてその自律神経のバランスを取るのに効果的なのがゆっくり動くということなのです。
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